2013年1月30日水曜日

再び岩手県山田町について・・・

 震災がれき問題がなければ、岩手県の山田町を身近に感じることなど無かっただろう。不思議な縁でつながって、昨年の夏には山田町を慰霊とがれきの実態調査を目的に訪問した。

 そして今、私たちは山田町のために何ができるのかを考えている。震災がれきの受け入れではなく、本当の意味で私たちがやりたい復興支援、心と心がつながる何かをしたいと思う。そのためのグループを作りたいと考える人も出てきている。その心の動きはとても自然で、ぜひ実現してほしいと思った。

 そのため、私は「山田の子どもたちの夢を育む会」の代表をしている亀田さんに電話をして、「私たちが山田町の子どもたちのためにできることはないか」「山田町の復興のために何ができるのか」について尋ねた。

 まず彼女は私に「山田の子どもたちの夢を育む会」の活動について説明してくれた。その活動は、1)仮設住宅に住んでいる山田の子どもたちの学習支援、2)子どもたちに「夢」を描いてもらってビンに詰めて「海」に流す(昨年の8月15日に第一回目を実施)、3)「夢」を「海」に流すアイデアのもとになった映画『黒潮物語』の上映会などということだ。さらに、太陽光発電や小水力発電などを山田町に設置するアイデアもあたためているらしい。

 彼女は「富山からメッセージを送ってくれれば、山田町で展示することもできるかも・・・」と提案してくれた。そう言えば、昨年の夏に山田町役場を訪問したときに、立山の美しい写真集を町民課の関さんにプレゼントしたが、あれは山田町役場のどこかに展示されているのだろうか。そのことを彼女に話したら、さっそく「今度、役場でその写真集があるか聞いてみる」と応えてくれた。

 彼女の話を聞いていて、ふっと思った。支援というわけではないが、富山のことを山田の人に知ってもらうために、絵や写真などをメッセージとともに送って、山田の人の手でそれらを展示してもらうのも、交流の第一歩としていいかもしれないと思った。

 亀田さんの地道な活動を支え、さらに山田の人たちとも顔の見える交流ができればいいな~。これも何かの縁でつながったこと。大切にしていきたい。

2013年1月28日月曜日

待望の「ホームページ」できました!

 人が出会い、つながりあって、待望のノーモアネットのホームページ(HP)ができました。
http://www.toyama-no-more.jp/
嬉しいで~す。
「試験焼却における3広域圏比較対照表」は、HPの「調査・提言」にありますので、そちらをご覧ください。

2013年1月27日日曜日

ちょこっと 「お知らせ」

 「試験焼却における3広域圏比較対照表」最新版(2013年1月25日更新版)のブログへのアップを「震災がれき市民説明会」(1月26&27日実施)で告知しましたが、まだアップされていません。
 現在作成中のホームページへの掲載を検討中ですので、「比較対照表」をご覧になりたい方は、もうしばらくお待ちください。

2013年1月22日火曜日

震災がれき試験焼却の日に

 友人は私に話してくれた。
 
 震災がれきの試験焼却の日に、小さな子どもが大人に向って「大人は子どもを守ってくれなかったんだね」と言ったことを・・・。そしてその子は、試験焼却中止のビラを配っていた大人たちが「子どもを守るためにやっているのだよ」と言ったことを聞いて、ビラの配布を手伝っていたと友人は話した。

 未来に対して責任ある人間として、私は災害がれきの広域処理に賛成することはできなかった。「安全だから」と言われても、「環境省が認めている」と言われても、「災害時はお互いさまだから」と言われても、「痛み分け」と言われても、「困っている人を助けなければ」と言われても、「復興の妨げになっているから」と言われても、私は放射性物質の二次拡散につながる広域処理には、はっきりと「否・NO」と言うしかなかった。

 なぜなら、国と東京電力が福島第一原発の苛酷事故で放出した放射性物質の囲い込みに失敗したことで、すでに日本の大地や山河、海洋、空気において放射能汚染が進み、日々、私たちはそれらに曝され続けている現実に直面し、「もうこれ以上の放射能はいらない」と、生命に直結した人間の野性の感性が私の身体のなかで呻き出したからだ。

 2012年2月に始まった「ノーモア放射能キャンペーン@富山」は、団体と個人をつなぎあわせ、健全なる民主主義の実践を目指して、行政や住民に対して可能なアクションを実施してきた。しかし、国策に従順かつ強権的な姿勢で、震災がれきの試験焼却が富山県内で実施されてしまった。高岡での試験焼却の日、MLに「未来の人たちに対して申し訳ない」との書き込みを読み、感情的になった。

 そして今日(1月22日)、朝日町で震災がれきの搬入が実施された。

 かし、これで私たちは敗北を認めることはできない。私たちは放射能汚染の被害を受けることが予測される弱くて小さな生命たちのために、最後の最後まであきらめてはいけないと思う。未来に対して責任ある人間として生きているかどうかが、3・11を体験した私たちに問われ続けている。

 

2013年1月20日日曜日

人と人がつながるって気持ちがいいね!

 今日、1月20日(日)に小さな学習会がありました。「小さな」と言っても、スタッフ関係者を入れて60名以上が集まったというから、「小さな」って形容したら適当でないかもしれませんね。
 とにかく、その学習会の実現のために、たくさんの人がつながって、協力しあって、動きました。そのお陰で、気持ちのよい風が吹き抜けたような出来事が起きました。
 
 これをキックにして、どしどし自分の住んでいる地域で、オープンな小規模学習会を開きましょう~。アクションチームの体験を、学習会を開きたい人に伝えてくださいね~。伝え合い、協力し合って、誰でもが開催できる学習会がたくさんできたらいいな~と思います。

以下、アクションチームから届いた報告です。

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アクションチームです。長文です。
ほんとにたくさんのみなさんのおかげで、会を無事に終わらせることができてよかったです。
ご協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
子ども、スタッフも合わせると、60名以上。新聞記者さん3社(富山、中日あと一つなんだったかな?)も来てくださいました。会場はいっぱいでした。
ママさんだけでなく、わりと年配の男性もおられたし、幅広い年代の幅広い人たちが来てくれていました。高岡の方がたくさんいました。遠くは朝日町、金沢。
会の目的は、がっつり反対してる人よりも、ぼやーっと反対してる人、あんまり関心ない人にちょっとでも関心持ってもらって、これはやばいぞと感じてもらって、反対の声をあげてくれる人の人数を増やすことにありました。
その観点からいくと、この会はとってもよかったです!!
会に来られなかった人でも、来たかったという声を何人もの人からいただいています。
本焼却前に、関心もつ人、反対する人は確実に増えています。
その声をどう生かしていくかが課題です。

地元の人も、高岡の埋め立て地はどうなっとるん?など、素朴な疑問を投げかけてくれました。
金沢でがれき反対の活動をしてる方もいらして、アドバイスなどもいただきました。
今回、これは反対していかなきゃと感じてくださった方はたくさんいました。その方たちとつながって、今までやってきた人たちも一緒に、ネットワークを大きくして、がれきをとめるためにどうすればよいのか、考え行動し続けるしかないです。

会の目的の一つに、高岡のネットワークをつくることもあったので、それもできてよかったです。会のあとミー ティングもして、それもすごくよかったです。
わたしは、やっぱりおなかの子も心配なので、自分で動くことよりも、どう協力者を得るかを考えて行動しましたが、それがよかったように思えます。こんな会をいろんな人が主催側にまわって、どんどんやっていくのはとてもよいことだと思います。
Gさん、Aちゃん、いつもいつも参加して、快く何でも引き受けてくれてありがとう。
Yちゃん、子ども熱出たのに来てくれてありがとう。話よかったよー!!
Tくん、貴重な時間をさいて、わかりやすいがれきの話してくれて、自分の思いも話してくれてありがとう。

司会も、とってもスムーズな進行でした。ありがとう。
紙芝居、好評でした!Kさん、みなさん、読んでくれたNさんありがとう。
Mちゃん、Oさん、核心をつく、濃い話をありがとう。2人がいないと高岡は始まりません。
Tさんのおかげで会を開けました。ありがとうございます。
託児、駐車場、大変でしたね!ありがとうございました!
Nさん、おつかれさまでした!!一緒にやれるのがとてもうれしいです。今日はゆっくり寝ましょう(*^_^*)今度は富山をがんばりましょう。

 他、チラシまきその他、たくさんのみなさんのご協力のおかげで開くことができました。本当にありがとうございました!
そうそーう!金曜アクションのチラシを見て来てくださった方もいましたよー!!
これはかなりの体力を消耗する長期戦です。体を休めつつ、がんばっていきましょー!!
 (行政はお金をもらって、がれきを推進してるんですよね。腹立ちます)
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報告を聞いて、手作り紙芝居、これから大活躍まちがいないと思いました。Sさん、紙芝居のアイデアこんな風に実現しましたよ。

みんながつながり、協力し合うって、なんて気持ちがいいのでしょう。
やっぱり必要なのは・・・こ・れ・だ・よ・ね!



2013年1月18日金曜日

1月中の重要な説明会(高岡市主催&市民主催)

震災がれきの本焼却・灰の埋立は、途方もない量の放射能二次拡散につながることになります。
世界の常識では考えられない暴挙が日本国内で行われています。
 
富山県内では新年に入ってから本格受け入れに向けての動きが出てきました。
手遅れになる前に、このままでは将来何がおきるのかを自らの頭で考えていただきたいと思います。
 
そのための情報を得る場として、市民が主催する説明会と行政側(高岡市)が主催する説明会があります。
 
以下はそれらの情報をまとめたものです。ご参加ください。
 
--------------------------●高岡市主催の住民説明会
高岡市と直接話すことができる絶好の機会です。ここに集まり、疑問を投げかけ、意見を伝える事がとても重要です。Don't miss it!

1月25日(金) 18:30~20:00
会 場:高岡文化ホール 多目的小ホール
内 容:災害廃棄物の広域処理について
    試験焼却の結果について
    特別講演「放射能の健康、環境に対する影響について
    講師 近藤 隆 教授(富山大学大学院医学薬学研究部(医学)放射線基礎医学講座)
参加資格:事前申込は不要。直接会場へお越しください。
お問合せ:高岡市役所 環境サービス課 tel.0766-22-2144 
http://www.city.takaoka.toyama.jp/sekatsu/0621/data/setsumei.html

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●市民による市民のための、震災がれき市民説明会[高岡・新川]
行政による住民説明会は、住民の理解を得たという既成事実づくり? 目先に惑わされず、未来といのちを守る立場から、市民科学者を講師に迎えて、震災がれき試験焼却と最終処分を検証します。

第1回目 高岡地区
1月26日(土) 13:30~16:00
会場:高岡市ふれあい福祉センター 小ホール〔高岡市博労町4-1〕
   
http://www.takaoka-shakyo.ne.jp/facilities/fureai.html#

第2回目 新川地区
1月27日(日) 10:00~12:30
会場:朝日町アゼリア 第5研修室〔朝日町平柳688 JR泊駅近く〕
   
http://kurobe.mypl.net/shop/00000304573/

講師紹介: 大沼淳一(元愛知県環境調査センター主任研究員、金城学院大学非常勤講師、内部被曝問題研究会理事、C―ラボ 市民放射能測定センター運営委員、高木仁三郎市民科学基金助成金選考委員、NPO法人みたけ500万人の木曽川水トラスト監事、生物多様性条約市民ネットワーク生命流域部会長代行、他)

主催: 震災がれき市民説明会実行委員会
協賛: ノーモア放射能とやまネットワーク
問合せ先:tel&fax.076-442-5215 
ujeac@grace.ocn.ne.jp (宮崎)

2013年1月17日木曜日

住民説明会に対する各自治体の姿勢

 「富山県民の声をつなぐ会」からの報告を以下に貼り付けます。報告から各自治体が「住民説明会」に対して、どのような考えをもっているかがわかります。
 あなたの住んでいる自治体はどのような考えを持っているか、確認してください。
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 2012年12月27日に提出し、1月10日迄に文書による回答を求めた”強行された「放射能汚染がれきの試験焼却」の結果についての住民説明会開催に関する要請書”の回答結果をご報告いたします。
■富山県
10/8  富山県へこちらからTEL  
回答: ”要請書””要望書”には回答はしなくてもよい。今までに回答してきたことと変わらないので、回答しない。各市町村の問題である。
質問: 富山県として独自の考えはないのか。
回答: 復興に役立ち、良いことだと思っている
■立山町
10/10 郵送にて文書回答
回答: 「・・・・地区の報告会等の開催を検討しています。今後、試験焼却の結果を踏まえて災害廃棄物の広域処理について、富山地区広域圏事務組合で協議されるものと考えています。」
■上市町
郵送にて文書回答
回答: 「・・・試験焼却前後にほぼ差が認められず、安全な範囲だったことから、現時点では上市町において住民説明会を開催する予定はありません。」
■滑川市
FAX送付 原本は郵送する
回答: 「・・・試験焼却前後にほぼ差が認められず、安全な範囲でありました。このことから、今のところ滑川市は住民説明会を開催する予定はありません。」
■高岡市
こちらからTEL 環境サービス課
回答: ”要請書””要望書”には回答する必要はない。住民説明会の詳細は未定。講師の都合もあるので、調整中。今月中に開催する予定。決まればHPに掲載及び報道関係に通知する。
     
■氷見市 確認中 
■小矢部市
こちらからTEL 生活環境課 
回答: 何も決まっていないので、答えられない。小矢部市は焼却炉がなく、高岡市、氷見市にお願いしている。お願いしているごみの相当量の焼却灰を埋立処理することになっている。
質問: 決まる前に住民のみなさんにきちんと説明するべきではないのか。説明して、住民のみなさんの意見をしっかり聞いて決めるべき。放射能を含まないゴミを出して、放射能を含んだ相当量の灰を引き受けるのでは中身が全然ちがうのではないか。住民のみなさんの「生命と暮らし」がかかっています。
回答:上のものにそのように伝えます。
■富山市
文書回答郵送(1月8日付)
以下全文です。
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回答: 富山地区広域圏事務組合では、昨年12月16日と17日に災害廃棄物の試験焼却を行われ、受け入れる災害廃棄物と焼却後の灰の放射能濃度は1キログラムあたり100ベクレル以下であることや、焼却施設周辺の空間放射線量率や土壌の放射能濃度も、安全な数値であることを確認されました。
また、富山市山本最終処分場では、12月19日に搬入された焼却灰の放射能濃度が1キログラあたり100ベクレル以下であることを確認し、搬入車両全ての放射線量率を測定したのち、指定した埋立箇所へ焼却灰を投入いたしました。この際にも焼却灰の放射線量率を測定し、安全性に問題のない数値であることを確認した上で覆土作業を行い、さらに周辺の放射線量率の測定を行い埋立前と同程度の数値であることを確認しています。
今回の試験焼却に伴い実施した放射能測定等の結果をみて、安全であると確認できれば、市民を対象とした住民説明会を本年2月中に開催し、皆様に十分な説明をしたいと考えています。
本焼却の決定については、富山地区広域圏事務組合理事会において、住民説明会での市民の皆様の反応を含め、総合的に判断されることになります。
このような状況であることから、貴会との面談による回答の必要性はないものと考えています。
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■射水市
1/11 こちらからTEL 環境課
回答: 何も分からないので何も答えられない。
質問: 山本地区での埋立に伴い、鍛冶川、下条川、を通じて新港に汚染水が流れる可能性があるのではないか。
回答: 鍛冶川と下条川とは水系がちがうので、下条川には流れない。大丈夫です。
質問: この件に関して、富山県から何か指導なり要請なりありませんでしたか?
回答: 県からは何も言われていません。
質問: 住民の方々から、心配や不安の声は届いていませんか?
回答: 今のところ、全くありません。
以上です。射水市に関しては、住民の声が必要と思います。